タロットをモチーフに描いた絵
0 愚者
とにかく馬鹿馬鹿しい何かを描こうと思った。なので、漫画的な鼻提灯で人を飛行させてみた。それだけだとあまり馬鹿馬鹿しくなかったので、鼻提灯をコンドームにすげ替えて、人を全裸だかパンストを被ってるんだか分からないような具合に描き直してみた。ついでに鼻提灯の表面にもコンドームを埋め込んでみたら良い具合に馬鹿馬鹿しくなった。
I 魔術師
終盤に描いた絵。インスピレーションが降りてこず、とにかく難産だった記憶がある。SMはある種魔法の世界のようなものだと思ったので、素直に全頭マスクの女性を描いてみた。鉛筆画での黒塗りは難しい。
III 女帝
王冠と女性を合体させようと思い何枚か絵を描いてみたがシックリ来なかった。王冠の先端部分は花に似ていると感じたので、花と女性を合体させて花びらを王冠に見立ててみた。何枚も立て続けに描いた中の一枚だが、インスピレーションに恵まれた作品。
IV 皇帝
力強い何かを描きたかった。記憶を頼りに人間くさい顔をした鳥を描いて頭の上に王冠を載せてみると、思いの外様になっていたのでそのまま仕上げた。鉛筆画での白い羽毛の表現は難しい。が、この絵ではそこそこ満足できる程度に描けた。
V 教皇
キリスト教圏の何かをそのまま描くと負けだと思っている。なのでKKKのような秘密結社が儀式の際に着用する怪しげな衣装から発想を得て、ナメクジの頭部を模したずきんのような物を着用させてみた。良い具合に気色悪くなった。
VI 恋人
最初の数枚は抱き合った恋人の姿を描いていたのだが、そんなもんすぐに別れると相場が決まっているし、第一面白くないので、全く違う物を描こうと思った。この絵を描いている間はとにかく優しい絵が描きたかった。なので母親の胎内でじゃれ合う赤ん坊を描いてみた。
VIII 正義
正義にも色々あろうということで、変な妖精さんを描いた。彼は夜な夜な徘徊しては本のページとページの谷間に小さなウンコをして帰って行くらしい。この絵を描いた時は妄想パワーが抜群にあった。
XV 悪魔
悪魔というとヤギの頭に両性具有の胴体とヤギの足というイメージだけれど、それをそのまま描くのは嫌だった。なのでヤギの胴体を人間の亀頭にすげ替えて、四本の足を精液を垂らして作ってみた。亀頭にシッポを付けると精子のようにも見えるので、ついでにシッポも付けた。
XVI 塔
高さ600mくらいの巨大な塔を想像した。股間に炎が絶えず点り、航海の安全を守るようなイメージ。
XVII 星
「正義」と同じく、自分の脳味噌の中に沢山住んでいる妖精さんを引っ張り出してきた。ヒトデのような、星のような、そんな身体に表情のない人面が張り付いているイメージ。顔の下に付いているのはきっと臍。アレではなく臍。
XIX 太陽
太陽と言えば『太陽の塔』ということで、記憶だけを頼りに描いてみた。
XX 審判
ヒヨコの♂♀鑑定みたいな。最後の審判の際には、天国域と地獄行きを神様が理不尽に決めるらしい。なので、その際に行われる選別作業の様子。